はじめての補聴器 笑顔にあふれた日々を、ご家族と。

はじめての補聴器をお考えの方へ
簡単だけど知られていない補聴器のことを物語とイラストでご案内します。

さおりはクラリネットが上手なおじいちゃんと大の仲良し。
けれども、最近ひとつだけ気になることがあります。
おじいちゃんの、聞こえのことです。
一緒に大好きなクラシックを聴いていても、
あまりの音の大きさにさおりは思わず耳をふさいでしまいます。
「おじいちゃん、耳の調子が悪いのかな」さおりは心配でした。

ある日、おじいちゃんが肩を落として帰ってきました。
音楽仲間との練習会で「そこはもっと小さく」と
何度も注意されたのだと言います。
クラリネットが生き甲斐のおじいちゃんにとって、
こんなに辛いことはありません。
おじいちゃんは「楽器の調子が悪いな」と言うけれど、
本当は小さい音が聴こえていないんじゃないかな?

ふたりはクラリネットを修理するために
楽器店へやってきました。
「なにかお探しですか」
声をかけてくれた店員さんの方を、
おじいちゃんは見向きもしません。
ようやく気がついたのは、
さおりに「ねえ、呼ばれているよ」
と言われてから。
「(おじいちゃん、嫌なお客だと
思われないといいけれど……)」
さおりは気が気ではありません。

おじいちゃんの話を聞く店員さんの耳に、
さおりは目がとまりました。
よく見ると赤色のアクセサリーのようなものをつけています。
「あ、これは補聴器なの。
これがあるから、わたしは仕事や音楽を続けられるんだ」
店員さんはうれしそうに言います。
「(あっ、おじいちゃんに必要なのはこれだ!)」
さおりはひらめきました。

次の日、さっそく補聴器専門店へと
やってきたさおりは、
補聴器の値段を知ってびっくり。
「年金生活のおじいちゃんに
買えるかなぁ……」
どうしようか迷っているさおりに、
店員さんがやさしく言いました。
「5年くらい使うと、
月々のケータイ代くらいですよ。
それに支払い方法も選べますから、
ご安心ください」
さおりはホッとしました。

耳かけ型、耳あな型、RIC型、ポケット型。
さおりの目の前に、ずらりと補聴器が並びます。
それぞれに違った良さがあるそうです。
「音楽好きで、おしゃれなおじいちゃんには、
キレイな形の耳かけ型かな」
さおりは、まるで自分が使うかのように
楽しくなってきました。

はじめは「補聴器なんて……」
と言っていたおじいちゃんも、
お試しレンタルができるとわかったら、
急に乗り気です。
「それではまず、カウンセリングからはじめましょう」
カウンセリングが終わると、
測定、そして調整と、たっぷり1時間半をかけて、
ていねいにおじいちゃんの耳に
補聴器を合わせていきます。

―― 1週間後 ――
周囲の雑音を減らしたい。
クラリネットの音が自然に聞こえるようにしたい。
おじいちゃんのそんな要望に、
店員さんは笑顔で応えてくれます。
フィッティングは何度しても無料なので、
おじいちゃんも安心です。
いつもフィッティングしてくれる店員さんとは
すっかり仲良し。
「年の離れた友だちができた」とごきげんです。

あれから半年。おじいちゃんは今も定期的に
メンテナンスに通っています。
お店までの道のりを歩いていると、
鳥のさえずりや、木々のざわめきまでもが
心地良く聞こえてくるのは、
両耳に補聴器をつけているおかげです。
「おじいちゃん、
笑顔でいることが増えたみたい」
さおりも、思わず笑顔になりました。

クラリネットの腕前もすっかり元通りです。
おまけに友だちからは「おしゃれな補聴器ですね」
とほめられるんだとか。
同じように聞こえに悩んでいた友だちには、
補聴器専門店を紹介してあげました。
「長い時間つければつけるほど、
効果が出るんだよ」
おじいちゃんは、
まるで自分の手柄のように
鼻高々です。

おじいちゃんは今日も家族の輪の中心です。
誰もがにこやかに、自然な会話を楽しめるようになりました。
取りもどしたものは聞こえだけではありません。
笑顔にあふれた日々と、大切な人たちとの温かなつながりです。

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